看護ケアの質評価・改善システム 一般社団法人 日本看護質評価 改善機構

一般社団法人 日本看護質評価
改善機構 代表理事 上泉 和子

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自己評価の実地

構造評価

1)対象病棟の自己評価者は、評価に必要な資料をあらかじめ確認し準備して下さい。
資料
  • ・病棟あるいは病院における役割毎の業務規定(例・師長の業務規定など)
  • ・患者を尊重する意味の書かれているもの(職員用と患者・家族用)
  • ・医療事故(転倒・転落)についての報告、事後処理の手順
  • ・看護業務量に応じた勤務帯や人員配置の変更に関する基準
  • ・各種看護記録(患者用カルテ、カーデックスなど)
  • ・その日の勤務の看護師の業務分担表
  • ・病棟で特徴的な疾患・症状・問題に関する看護基準(代表的なもの1つ)
  • ・病棟で看護師が行う処置に手順
  • ・看護計画を見直す必要のある患者に関する話し合いの場(カンファレンスなど)の記録
  • ・ケアを行って行く上で、患者に関して他職種(医師、理学療法士、作業療法士、栄養士、ケースワーカー、臨床心理士など)と話し合った場(カンファレンスなど)の記録
  • ・患者に病気の回復過程、退院後の生活に関して説明するために使っている患者用のパンフレットや資料
2)設備事前評価用メモにそって、病棟の設備を確認して下さい。
設備事前評価用メモ

以下の2つの質問は、構造評価の質問の1部です。
PCに入力する前に実際に病棟で確かめてから入力をしてください。

指標 3.1.2.

家族/重要他者や面会者が話せる専用の場所は、声が漏れないようなところですか?実際にドアをしめて声を出して確認をしてください。

a.普通の声はもれない
b.普通の声はもれる
c.そのような場所はない

指標 3.1.3.

家族/重要他者や面会者が話せる専用の場所は、静かなところですか?実際に部屋の中に入り確認をしてください。

a.外の話し声が気にならない
b.外の話し声が気になる
c.そのような場所はない

3)調査日にパスワードを用いて画面を起動させ、画面を見ながら以下の点に注意をして
  • ・記録や書類などは、実際に記述されていることが確認すること
  • ・該当項目については、病棟のみでなく病院の資料で確認してもよい
  • ・設問の内容でわからないところや入力上で問題が生じた場合は、研究班に問い合わせて下さい。
4)記入もれがないかを確認し、入力を終了して下さい。

過程評価

1)評価担当者は、日勤で対象患者を受け持った日の勤務終了後に入力を開始して下さい。
2)調査日にパスワードを用いて画面を起動させ、画面を見ながら以下の点に注意をして入力して下さい。
  • ・対象患者の条件は、
    (1) 疼痛がある(コントロールされている場合も含む)
    (2) 保清のための看護ケアを行っている
    の両方を満たすものである。
  • ・記入に当たっては記録類を見たり、他の看護師に聞いたりせず、わかる範囲で記入する
  • ・ 過程評価は、選択式と文章入力の質問があります。
    各項目に答えた後、入力看護師調査(過程評価用)に答えてください。
  • ・ 文章入力の際には、個人名を書かず入力をしてください。
  • ・ 設問の内容でわからないところや入力上で問題が生じた場合は、研究班にお問い合わせ下さい。
3)入力もれがないかを確認し、入力を終了して下さい。入力した後の修正はできるだけないようにお願いします。
(あとでカルテをみて思いついたという内容を再入力しないようにしてください。)

アウトカム

1)転倒・転落・褥瘡・院内感染・誤薬の発生件数は、病棟で担当者を決め、毎日チェックシート(12KB)に記入して下さい。
2)患者満足度調査は、対象病棟の患者に対して実施します。退院が決定した方で意思表示が可能な患者(50名)に質問紙を配布し、協力を依頼してください。 回収は、専用封筒に封入の上、病棟内の回収ボックスに投函してもらってください。
調査期間終了後、回収ボックス内のアンケートをまとめて研究班宛てにお送りください。